JAの役割
JAの事業
JAは組合員の皆さまの「協同」によって、さまざまな事業を行っています。
その事業は、利潤の追求を最大の目的とする株式会社とは本質的に違います。JAは組合員の皆さまの営農や生活の向上のため、組合員自らが協同で行う活動がそのままJAの事業となっています。
信用事業
JAの信用事業は、貯金の受入、資金の貸付、為替の取扱いを主な事業としています。
組合員の皆様から貯金を受け入れ、これを組合員の皆様に貸し付けるという相互金融によって営農と生活の向上を図ろうとするのがJAの信用事業の特長です。
JAグループの信用事業は、JA・信連・農林中金が一体的に運営されており、「JAバンク」と呼ばれております。
JAバンクはグループ全体のネットワークと総合力で、地域の皆さまに、より身近で便利、そして安心なメインバンクとなることを目指しています。
JAバンクは、農家以外の方でもご利用いただけます(法令等により一定の制限があります)。なお、JAの協同組合運動に賛同していただける方には、出資金をお支払いいただいて組合員となる方法もあります。詳しくはお近くのJAまでお問い合わせください。
共済事業
JAの共済事業は、相互扶助の理念に基づき、万が一病気・けが・建物火災・自然災害や自動車事故などの不慮の事故にあった際に共済契約に基づいて共済金をお支払いするものです。
共済契約はJAとJA共済連が共同でお引き受けしており、一体的な運営を行うことで、組合員・利用者の皆さまに安心をお届けしています。
また、「相互扶助」を事業理念としており、交通事故被害者の日常生活を支える介助犬の普及支援活動や、災害救援・復興支援、健康管理・増進活動などの地域貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
JA共済は、農家組合員以外の方でもご利用になれます。また、JAの協同組合運動に賛同していただける方には、出資金をお支払いいただいて組合員となる方法もあります。組合員になられた方は、JA共済だけでなく、JAのすべての事業を組合員と同様にご利用いただくことができます。
詳しくはお近くのJAまでお問い合わせください
販売事業
組合員が生産した農畜産物をJAが集荷して販売することを販売事業と呼んでいます。
組合員が作ったものをどう有利に販売するかは、組合員の所得を高めることになるため、組合員の営農にとって重要な事業です。
販売活動の過程で、需給調整や付加価値の向上のために、生産物を一定期間貯蔵・保管したり加工する場合もありますが、これらの貯蔵・加工の諸事業も販売事業に含めるのが一般的です。
購買事業
JAの購買事業とは、JAが組合員に肥料、農機具、飼料等の生産資材や生活資材をできるだけ安く、良質なものを安定的に供給しようとするものです。
購買事業は大きく2つに分かれます。
ひとつは、肥料、農薬、飼料、農機具等、組合員の営農活動に必要な品目の供給を行う生産資材購買です。
もうひとつは、食品、日用雑貨用品、耐久消費財等、組合員の生活に必要な品目を供給する生活資材購買です。
営農・生活指導事業
JAの指導事業は、営農指導と生活指導に分けられますが、それは営農や生活への一面的な指導ではありません。組合員が営農に取り組む際には、資金の借り入れ、資材の購入、生産・出荷など、JAの各事業に関わることになります。
JAはそれらが全体としてうまくいくようにお手伝いします。
指導事業は、JAが取り組む様々な事業を有機的に結びつけ、事業を利用する方々の満足度を高めるための土台となっています。
JAの生活指導事業は、組合員の生活全般について指導し、組合員や地域住民の生活改善と向上を図る重要な役割を果たしてきました。しかし、組合員や地域住民の生活様式やニーズが多様化し、近年では、組合員や地域住民のくらしの各分野を支援する「くらしの活動」として取り組むことが多くなっています。
福祉事業
高齢組合員、そして高齢者を抱える組合員のニーズに応えるため、JAグループでは高齢者のくらしを支援するという観点から、JA高齢者福祉事業に取り組んできました。
地域福祉を支える担い手として、組合員や地域住民とともに取り組むことは、地域とともに歩むJAとして、地域社会に貢献していくことでもあります。