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[未来を見つめる わたしの地域のSDGs](112) 防災教室 ビニール袋で簡単料理 JA鹿本

2023.09.28
ビニール袋で調理をする参加者

 JA鹿本女性部鹿本町支部は9月上旬、鹿本町支所で「防災教室」を開いた。同部員ら約15人が出席。防災士で食育防災アドバイザーも兼ねる芹川恵さんを講師に「防災食」作りを学んだ。

 女性部の活動は、持続可能な開発目標(SDGs)の目標11「住み続けられるまちづくりを」の他、防災講話は目標13「気候変動に具体的な対策を」につながる。

 部員らは、自然災害を想定した防災の取り組みの一環として、電気やガスなどのライフラインが停止し、支援物資が届かないといった事態になった場合でも対応できるようビニール袋を使った「防災レシピ」6品を講師と一緒に調理した。

 備蓄している米や冷蔵庫にある材料を使ったレシピで、塩昆布や梅と一緒に炊いたご飯や乾燥わかめの汁物、ポテトチップスを使ったオムレツ、春雨サラダ、デザートのゼリーやココア蒸しパンと主食からデザートまで鍋ひとつで次々と料理が出来上がった。参加者は「調理が簡単で、味も美味しかった。非常時だけでなく、ご飯が足りない時など日常的に使って備えたい」と話した。

 芹川さんは「関東大震災から100年の節目を迎える。度重なる災害を教訓に、災害に強い人、地域づくりを行い、いつ起こるか分からない災害に日頃から備えておくことが大切。これを機会に自分事として家族で話し合ってほしい」と話した。