JAやつしろ吉野果実選果場で7月中旬、梨「幸水」の出荷が始まった。
JA吉野梨部会の岩本栄治部会長は「火傷病の影響で中国花粉が輸入停止となり、JAくま管内の梨生産者や関係機関の協力を受け花粉を採取できた。受粉時期の天候不順で出荷量が減る見込みだが、生産者の努力で良質で大玉となっている。おいしい梨を消費地へ送りたい」と語る。
選果したJA野菜・果樹・特産課の椎哲也さんは「玉太り、食味とも良質だ。暑い日が続くのでおいしい梨を多くの人に食べてほしい」と話した。
「吉野梨」は、現在の氷川町で栽培が始まり、120年目を迎えた歴史ある産地となっている。今季は70人が9月下旬まで、約90万玉の出荷を計画。「幸水」から「秋麗」「豊水」「あきづき」「新高」「甘太」の順に全国各地へ出荷する。