熊本の農畜産物

夏秋トマト出荷最盛期 JA阿蘇

2024.08.11
トマト出荷作業が行われている中部野菜センター

 JA阿蘇中部トマト部会では、2024年産夏秋トマトの出荷が最盛期を迎えている。作付け総面積は約41ヘクタールで、生産者は148人。7月上旬から九州管内や関東・関西方面へと出荷が本格的に始まっている。品種は高温下での着果性が優れ、肉質が良くこくのある「りんか409」を出荷している。販売数量4800トン、販売金額18億円を計画する。

 24年産は去年に比べ梅雨期による日照不足や長雨の影響で樹勢の低下、灰色かび病の発生が一部見られたが3、4段収獲期頃は着果・玉肥大も良好で7月上旬~7月中旬にかけて増量した。また、梅雨期の影響で7、8段花に落花が見られた圃場(ほじょう)もあったが、それ以上の段については着果が良好で樹勢も安定しており順調な生育となっている。

 同JA中部野菜センターには、各生産農家から多い場合で、約5800ケース(1ケース15キロ)が持ち込まれており、選果選別作業に追われている。

 近年、新規就農者や後継者が増えており、管内はトマト産地として注目を集めている。生産農家・行政・JAが連携し、収量と所得の増加を目指し取り組んでいる。JA指導員の田部滉大職員は「今後も安定出荷に向けて積極的に現地指導に注力していく」と話した。

 出荷は11月まで続き、生産農家は暑い天候環境の中、しっかり生育管理を行い、消費者へ安全・安心なトマトを届ける。