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[未来を見つめる わたしの地域のSDGs](122)竹チップ段ボールコンポスト商品化目指す JA菊池

2024.09.05
組み立てた段ボールに竹チップを入れたコンポスト用分解資材を投入する菊農生と女性部員

 JA菊池女性部は持続可能な開発目標(SDGs)活動を広げようと県立菊池農業高校SDGs班と連携した取り組みに力を入れる。同校が取り組む「竹資源を活用した脱炭素社会の実現に向けて」をテーマにした放置竹林問題解決に向けて、タケノコを使った加工品づくりで協力したことをきっかけに交流が深まった。

 交流の2回目が7月に開かれ、同校農業科2年生3人が菊池市のJA本所で竹チップを使用した「段ボールコンポスト」のワークショップを開いた。同部員11人が参加した。同班は竹チップを50%入れたコンポスト用分解資材を使い、使いやすさにもこだわった試作品を提供。コンポストの作り方や置き場所、生ごみを入れた際の混ぜ方のコツなどの説明した。

 同校農業科2年生古嶌翔さんは「参加された女性部の方の意見に刺激をもらった。これからも多くの人に伝えていきたい」と笑顔を見せた。段ボールコンポストは企業の協力も得て試作を重ねながら、将来は商品化も視野に入れる。

 同部の堤幸子部長は「興味津々で参加した。しっかり活用して情報を共有し合いながら、この輪を広げる協力もていきたい」と話した。