JAやつしろトマト選果場利用組合ではブラントトマト「はちべえトマト」の出荷が順調に進んでいる。10月上旬の出荷初日、JA南部トマト選果場へ約1200キロのトマトが持ち込まれ、約300ケース(4キロ箱)が関東や関西の市場へ送り出された。本年度は生産者149戸が、6月中旬までに約2万トンの出荷を予定している。
JA中央総合営農センターの古島孝治指導員は「今年産のトマトは、育苗期から高温乾燥傾向が続き、定植後も活着や初期生育が不安視されたものの、生育及び低段の着果は良好で、年内の出荷量に期待をしている。安定生産を図るために地域一丸となって取り組む。生産者の努力や思いが詰まった良品質のはちべえトマトを全国の皆さんに食べてほしい」と話した。
八代地方は、秋冬トマト出荷量日本一を誇る。「はちべえトマト」は八代平野の「八」と「平」を取り、名付けられた。八代平野は、冬でも温暖で日照時間が長く、そのほとんどが江戸時代から作られてきた干拓地でミネラル豊富な土壌が特徴。一級河川である球磨川の恵みも受け、自然豊かな環境により、濃厚な味わいのトマトとなる。