熊本県内の農畜産物が勢ぞろいする「2024くまもと農業フェア」が9、10の両日、合志市の県農業公園カントリーパークであった。県内JAなど農業関係団体が農産物を販売し、農業高校マルシェやらくのうマザーズによる搾乳・哺乳体験、親子で楽しめる縁日などが出展。約1万3000人の来場者でにぎわった。
県、JAグループなど農業関係団体で構成するくまもと農業フェア実行委員会が主催。委員会の会長を務めるJA熊本中央会の宮本隆幸会長が「生産者は経営は厳しいなか、安全・安心な農畜産物を消費者に届けるため精一杯頑張っている。食料安全保障を確立し、食料・農業を未来につないでいくため、フェアを通じて食や農業について理解を深めてほしい」と述べた。
会場では、大型パネルの設置やチラシの配布で、来場者に国消国産や食料安全保障の重要性を訴えた。
JA熊本県女性組織協議会が県産農畜産物を使った手作りの豚汁「JA女性部地産地消鍋」を販売。同協議会の太田桂子会長は「地元産の野菜を味わってほしい」と語り、用意した約1900食はすぐ完売した。
熊本県農協青壮年部協議会は餅つきや新米のつかみ取りを実施。同協議会の石本勝也委員長は「今年もおいしい新米が育った。たくさん食べて農業を応援してほしい」と話した。