ギネスブックで世界一大きいかんきつに認定されている八代市特産「晩白柚(ばんぺいゆ)」の出荷が始まった。JAやつしろ八代果実選果場で18日、ハウス栽培「晩白柚」を初選果した。
初選果では生産者3戸が約500キロ・271玉を持ち込んだ。階級ごとに選別や箱詰めして、48ケースを県内の市場に出荷した。小売業者の店舗飾り用に出荷した後、12月から一般発売が始まる。年内は贈答用を中心に、関東や関西、九州などに出荷し、来年3月上旬まで続く。
八代市果樹部会の森田修部会長は「台風の影響もなく順調に出荷を迎えられた。食べた後は皮を風呂に入れるなどして香りも楽しんでほしい」と話した。
営農部中央総合営農センター南部営農センター駐在の皆吉隆文係長は「晩白柚は見て、食べてと1玉でさまざまな楽しみ方ができるかんきつの王様。猛暑で品質が心配されたが、ハウス・露地栽培とも外観と食味もよく、糖度も高く仕上がっている」と話す。
「晩白柚」は、八代郡市で全国の9割以上を栽培する。大きさや見た目の良さなどから県内外問わず多くのリピーターがいる。地理的表示(GI)保護制度の「八代特産晩白柚」として登録されている。