
JA熊本中央会は17日、JA戦略型中核人材育成研修「未来塾」修了レポート発表会を合志市で開いた。「そのスキマ JAやつしろが埋めます!」を発表した、JAやつしろの山下幸信さんが最優秀賞となった。
県内JA、連合会から選抜した未来塾の塾生12人は、2024年5月から10回にわたりJAの理念、経営学、企画提案手法などを学んだ。発表会では塾生が、今後のJAのあるべき姿や経営改革の在り方などで問題提起し、解決策を提案した。
山下さんは、東京のJA直売施設に向けた直接供給を提案。管内の豊富な農産物の一括供給で、コスト低減や競争力アップにつながると説明した。「都市部のJA直売施設は新鮮で多様な農産物を、産地は認知度向上と需要をそれぞれ安定して確保できる。双方にメリットがあり、農家経営の安定につながる」と訴えた。
審査委員長を務めた熊本学園大学大学院の新改敬英准教授は「どの発表も経済効果を検証した論理的なプランだった。実現に向けて取り組んでほしい」と期待を寄せた。
その他受賞者は次の通り。かっこ内はJA名。
▽優秀賞=正代雄二(鹿本)、岡本崇(くま)