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くまもと塩トマト「夢ロマン」出荷本格化 JA熊本うき

2025.02.16
塩トマトの収穫に励む小﨑さん

 JA熊本うき管内で、JAオリジナルブランドのくまもと塩トマト「夢ロマン」の出荷が本格化した。JA不知火パッケージセンターでは日量約200ケース(1ケース1キロ化粧箱)を出荷。4月以降に出荷ピークを迎え、関東や関西地方を中心に6月下旬まで総出荷量約40トンを計画する。

 くまもと塩トマトは、不知火海に面したごく一部の地区でしか生産できない。地理的表示(GI)保護制度にも登録されている。管内では5人が約2ヘクタールで栽培する。うっすらと塩分が吹き出す土壌で極限まで水分を抑制して作る。一般のトマトより実は小ぶりで硬く引き締まり、ミネラル分が多く糖度が高い。同じ圃場(ほじょう)でも毎年土壌条件が変わるため、生産者は工夫を重ねて栽培に励む。

 同センターでは糖度7以上を茶箱、8以上を赤箱、10以上を黒箱に入れて出荷する。

 宇城市不知火町で生産する小﨑心太さんは「猛暑の影響もあったが、品質に問題なく収穫できている。病害虫を抑え、安定的に出荷できるよう努力したい」と話した。