
JA菊池女性部で、認知症ケアに使われるニット小物「認知症マフ」作りが広がっている。JA七城中央支所助け合いの会の福祉学習をきっかけに、制作が始まった。マフに手を通すと安らいだ気持ちになると言われ、マフの内側や外側にリボンやボタン、ユニークな飾りが付いている。発祥の英国では「手でいじる筒型の防寒具」の意味で「トゥイドルマフ」と呼ばれている。
同会のメンバーはこれまでに地域の病院やデイサービスセンター、支援施設など8カ所にマフ60個を贈った。同部七城支部副支部長の西口知栄子さんはいくつものマフを作り、施設への贈呈にも積極的に参加する。西口さんは「大好きなことで喜んでもらえてうれしい」と笑顔を見せた。
管内の助け合いの会の学習会を通じて認知が広がり、女性部各支部でも制作活動が行われるようになった。部員らは家で眠っていた毛糸を寄付し、編み物を通して活動の輪も広がっている。部員らは認知症マフの作成や作品の贈呈を通じて、笑顔と活気があふれる。