JAグループ熊本は16~18日の3日間、熊本県立大学(熊本市)の学生に、県産農産物・加工品を無料配布した。物価高騰などで厳しい日常生活を送る学生を支援する狙い。県産の果物などが配布されると、学生からは「食べる機会がなく、助かる」との声が挙がった。
学生への食料品などの配布は、同大学が2021年度から実施している無料配布事業の一環。今回、初めてJAグループも提供した。同大学では保護者などの協力もあり、独自にレトルト食品や米、日用品などを無料配布している。今年度だけでも無料配布は6回目になる。
JAグループからの配布は全て県産で、イチゴ100パック、デコポン250個、ミニトマト250パック、「ジューシーみかん100%」など。
配布は大学で行われ、多くの学生が訪れていた。配布の対象は自宅外から通う学生らで、294人が受け取りを希望した。環境共生学部4年の林愛里沙さんは「1人暮らしなので助かる。自分で果物などを買う機会がなく、ありがたい」と話した。
熊本中央会では「熊本県産農産物の素晴らしさ、地産地消、国消国産、食料安全保障の大切さを知っていただきたい」としている。