JA九州沖縄地区青年組織連絡協議会(JA九青協)は22日と23日、熊本市内で令和5年度JA九青協農業経営対策研修会を開いた。先進的な農業経営にかかる情報の提供を行い、農家所得の向上を図ることが目的。九州各県のJA青年部員ら約170人が出席した。
主催者を代表してJA九青協の石本勝也委員長(熊本県)が「労働力不足や輸送コストの増大など、生産現場の課題は山積している。先進事例から学び、それぞれの農業経営のヒントにして所得向上に繋げてほしい」とあいさつした。
研修会では藤木眞也参議院議員が農業を取り巻く情勢や食料・農業・農村基本法の見直し等について報告した。
株式会社DX経営研究所の中尾克代代表が農業DXの方向性と活用事例を紹介。九州農政局熊本支局の中根繁氏は資材価格高騰への対応や輸出などへの優良事例について説明した。有限会社宮川洋蘭の宮川将人代表は、「農家イノ☆ベーションを目指して」と題して講演し、鳥獣害対策を通して地域課題に取り組む自身の活動を紹介した。