
肥料価格の高騰が続く中、JA熊本うきはショウガ用の肥料「ホープ958」を独自に開発した。適切な成分への改良で10アールあたり約6300円のコストカットを実現した。3月下旬から生産者の引き取りが開始。2023年産から本格利用が始まる。
新しい肥料は、ケイ酸カリを成分に含むことが特徴だ。これまで元肥には、通常の肥料に加えてケイ酸カリを使用する農家が多かった。そこでJAは既存の肥料にケイ酸カリを添加。農家の施肥労力軽減とコスト低減へとつなげた。
肥料メーカーと共同で開発を進め、22年から実際に畑で施肥し効果を検証した。結果は良好で、おおむね既存の肥料だけを使った畑よりも、新型肥料を使った畑の方が10アールあたりの収量は多くなった。
肥料の開発に携わった営農を担当する職員は「肥料や資材の高騰で生産現場は厳しい状況だ。新しい肥料の提案によってコストカットと労力軽減につなげたい」と話した。