JAれいほくのみかん選果場で1月上旬、2023年産「越冬袋掛けみかん」が初出荷を迎えた。選果場に箱詰めしたミカンが次々と搬入され、職員が糖度を確認。初日は約1.8トンを検査した。
品種は「興津早生」。外観や糖度で区分した高糖度ミカンは、JAオリジナルブランド「夢味(ときめき)」として関東地方に1月下旬まで出荷する。今期の総出荷量は20トンを見込む。
袋掛けミカンは11月頃から、果実1つずつに袋をかけて樹上で越冬させ、糖度を高める。贈答用としても人気がある。毎年12月からのネット予約販売も好評だ。
23年産は生産者20戸、3ヘクタールで生産。着果量は平年並みからやや多い。夏場から秋口にかけ雨量が少なく、乾燥傾向で推移した。大きさは比較的に小玉だが、果実内容は、生産者の努力により高品質に仕上がった。
果樹部会長の平田秀夫さん(64)は「袋掛けしたみかんはコクのある甘さが特徴。糖度が非常に高く、おいしいミカンに仕上がった。ぜひ食べて欲しい」と話した。