熊本の農畜産物

イチゴ出荷順調 パック詰め作業本格化 JAくま

2024.01.30
丁寧にパック詰めする従業員

 JAくま管内では1月上旬からイチゴの二番果の出荷が始まった。同JA選果場に設置されているパックセンターではパック詰め作業が本格化している。

 同JAでは出荷量が増える11月下旬から管内3カ所の選果場内に同センターを稼働させ、生産者から選果や選別、パック詰めを受託している。生産者の作業を軽減することで栽培管理を充実させ、収穫量や品質を向上させて農業者の所得増大につなげる。高齢化や人手不足が課題の中、作付面積の維持にも努める。

 あさぎり町にある中球磨選果場内の同センターでは11戸の生産者が利用。1月中旬時点で日量平均約3000パック分を選果、選別しパック詰めを行った。3センター合計では約1万2000パック分の作業が行われ、関東、中京中心に各方面へ出荷している。

 昨年12月末までの出荷実績は約82トン。1月下旬からはさらに出荷量が増え、3センター合計で日量約1万4000パックを見込む。パックセンターの稼働は5月中旬までを予定している。担当者は「年末までは低気温で着色が鈍く数量が伸び悩んだが、これからは潤沢になると期待している」と話す。