JA熊本うき管内で、オリジナルブランド「くまもと塩トマト」の出荷が本格化した。JA不知火パッケージセンターでは日量約60ケース(1ケース1キロ化粧箱)を出荷。2月以降のピーク期に向けて、出荷数量は徐々に増える見込みだ。
「くまもと塩トマト」は、不知火海に面したごく一部の地区で生産する。2021年、地理的表示(GI)保護制度に登録された。JA管内では、生産者5人が1・8ヘクタールで栽培。うっすらと塩分が吹き出す土壌で極限まで水分を抑制して栽培する。
一般のトマトより実は小ぶりで硬く引き締まり、ミネラル分が多く糖度が高い。同じ畑でも毎年土壌条件が変わるため、生産者は工夫を重ねて栽培に励む。
センターでは糖度7度以上を茶箱、8度以上は赤箱、10度以上は黒箱に入れて出荷する。
営農指導部園芸一課の西島大詞主任は「今シーズンは気温が高く、難しい栽培環境が続いている。適切な営農指導と情報共有で、良質な塩トマトの出荷を後押ししたい」と話した。