JA鹿本では1日から「葉付きデコポン」の出荷が始まった。3月下旬まで、主に関東、関西方面へ総出荷量40トン(前年比190%)を見込む。
「不知火」のうち、高品質を保つ一定の基準を満たしたものを県統一ブランドである「デコポン」と呼ぶ。「葉付きデコポン」はデコポンの基準に加え、さらに長期間樹上で熟成させたものを、長期保存可能な鮮度保持袋「P-プラス」に葉を付けたまま詰めて出荷する。贈答用としてもぴったりなこだわり商品だ。
同JAでは、JAみかん部会デコポン専門部33人のうち、12人が葉付きデコポンの栽培を行っている。
JA南部選果場では4日、生産者7人が持ち込んだ約3トンの葉付きデコポンを選果・出荷した。2024年産は天候に恵まれ、中玉生産で糖度も平年以上と高品質な果実に仕上がっている。例年3月の彼岸時期の需要が高まっており、部会としても出荷量増に取り組む。
JA担当者は「デコポンに付加価値をつけることで生産者の所得増大に繋がるよう、最後までしっかりと販売していきたい」と話した。