ＪＡ阿蘇女性部は管内の特定外国人、外国人技能実習生らとの交流会を開いている。同部員がアイディアを出し合い、これまでに日本の伝統文化の紹介や、ゲームを通じて交流を深めた。女性部にも開催を心待ちにする人がいるほど好評の行事となっている。２月中旬に開いた交流会ではひな人形などを展示した。

　同部はこれまで７回交流会を開いた。在日期間が１年未満から最長で５年と幅広い経験の外国人が参加する。内容は、女性部役員との調理実習や、日本の気候を学ぶ研修、ゴミの分別方法や生活用品の使い方など多岐にわたる。実習生の中には生活習慣の違いから、夏でも厚着で過ごしたり、食品を冷蔵庫に入れなかったこともあり、研修を通じて事故を未然に防ぐ役割も担っている。

　交流会は同ＪＡ営農部営農企画課の野田ひろみさんがを企画した。野田さんはＪＡ職員の依頼を受け、初回の交流会で折り紙体験や箸で豆をつかむゲームを企画した。交流会は盛況で、それから女性部の正式な行事となった。

　女性部員からは「言葉の壁があっても、生き生きとした表情を見ると元気をもらう」と話した。参加者は「日本の文化を知る事ができて嬉しい」「女性部との交流は楽しい」と喜びを語った。

　野田さんは「日本での生活が楽しい思い出になるように貢献していきたい」と抱負を語った。交流会は年に１、２回開催される。