九州有数のダイコン産地であるJA阿蘇小国郷営農センター管内で、春ダイコンの出荷が4月下旬から始まった。主に福岡方面へ出荷している。出荷量に応じて熊本、長崎方面へと販売先を拡大していき、ピークは6月を予定している。
2024年度産は雨の日が多く病気の発生が懸念されていたことから、早期の防除対策を行った。これから気温が高くなるため、害虫の防除も計画的に行っていく。
JA小国郷大根部会の明里忠行部会長は「安全・安心なダイコンを消費者へ届けるため、栽培管理には特に気を使った。寒暖の差で甘みが増し、サラダでもおいしいダイコンが出荷できているので多くの方にぜひ味わってもらいたい」と話した。
JAで販売を担当する波多野勝郎さんは「今期は初出荷から好スタートが切れて良かった。資材、運賃などの値上げにより農家も苦しい状況が続いているので、少しでも高値で販売して売り上げに貢献したい」と話した。
同部会は生産者12戸、作付面積50ヘクタール。販売数量20万ケース(1ケース10キロ)、販売金額2億円を計画している。