熊本の農畜産物

大玉スイカ出荷最盛期 JA熊本市

2024.05.19
スイカを持ち込む生産者

 JA熊本市園芸部会北部支部で、大玉スイカの出荷最盛期を迎えた。品種は「春のだんらん」。4月下旬から日量1万5000玉を首都圏を中心に中部、関西、広島に出荷している。6月下旬まで、総出荷量60万玉を目指す。

 例年より日照が不足し降雨が多く、肥大への懸念があった。だが、徹底した管理で4月以降は回復の兆しが見られた。出荷前には支部役員による圃場(ほじょう)巡回や、毎週行う部会役員による品質査定会で糖度や品質を確認。また、選果機による空洞や糖度などの品質基準の平準化を図り、有利販売につなげている。 

 JA北東営農センターの尾方健販売係長は「経験のない天候に見舞われたが、熊本県が生産量全国第1位の産地として天候に左右されない販売に努め、生産者への還元を最大限に図りたい」と話した。