県内一のイチジク産地・JA熊本うき管内で、加温栽培の出荷が本格化した。6月下旬から無加温栽培が加わり、7月中旬に出荷最盛期を迎える。9月まで総出荷量85トン、販売金額1億円を目指す。
本格出荷に先駆け、5月中旬に加温栽培出荷者向けに目ならし会を同選果場で開いた。当日持ち込まれたイチジクを例に、色づきや大きさなどの出荷基準を確認した。この日は約1400パック(1パック250グラム)が選果場に持ち込まれた。
イチジクの加温栽培は全国的にも珍しく、2024年産は4月25日に初出荷を迎えた。暖冬傾向で生育は進んだが、曇天も続いたため生産者は着色を確かめながら収穫に励む。
管内では宇城市三角町を中心に、宇城いちじく部会の部会員25人が、約3・7ヘクタールで栽培。西山憲義部会長は「出荷基準をそろえながら、高品質なイチジクの安定出荷を目指したい」と話した。