JAあまくさ管内で7月下旬、本格的に稲刈りが始まった。管内は温暖な気候を生かした早期米の産地で、水稲作付面積は800ヘクタール。2024年産の集荷計画は1184トンで、うち早期米が1100トンを占める。主力品種は「コシヒカリ」だ。
7月27日から稲刈りを始めた上天草市松島町の松本峯夫さん(72)は、水田3ヘクタールのうち、この日は「コシヒカリ」65アールを収獲した。「田植え時期にカモ被害に悩まされたが、梅雨の長雨が少なく天候に恵まれ、味も品質にも手応えを感じている」と話した。
収穫ピークは8月10日ごろまで。収穫した早期米は乾燥、調整作業を経て、JA松島教良木検査場へ運ぶ。7月31日に初検査し、その後、天草全域で検査を行う。
検査した早期米は、JA熊本経済連を通じ関東、関西、九州管内で販売する。店頭での販売は8月中旬からの見込みだ。