整備士からアスパラ農家に 家族3人で初収穫
熊本県山鹿市菊鹿町在住の古家一平さん(36)は今年アスパラガスの初収穫を迎えた。妻の江里可さん(39)と長女の万璃雅ちゃん(6)も収穫を手伝う。古家さんは「毎日アスパラガスの変化を見ればその日の仕事が見つかり、農業に対する意識が変わる」と実感する。
栗農家に生まれた古家さんは、大手ディーラーで整備士といて働いたが「地元と家族に貢献したい」と就農を決意。JA鹿本の新規就農生を経て2023年8月に就農した。整備士の経験を活かし、ハウスの建設や農機具の修理もこなす。「段取りを考えてる経験が活きた。スマホで作業日誌をつけて工程を管理している」と作業計画の重要性を語った。
近くの清流・内田川から水を引き、「水質は抜群」と太鼓判を押す。自慢の環境で育てたアスパラガスは地元のカフェにも卸し、料理してお酒のつまみにするのも楽しみ」という。「将来は研修生を受け入れたい。アスパラガス農家が活気を持ってほしい」と笑顔で話す。