JA菊池管内で、盆用切り花として重宝されるパンパスグラスの出荷がピークを迎えた。2L、Lサイズが中心だが、アレンジ用やドライフラワーとしてMサイズの需要も増えている。管内での栽培は38年前から始まり、県内JAではJA菊池だけが出荷する。
スイカや露地野菜を栽培する合志市の上野孝次さん(75)は、10年前からパンパスグラスの栽培を始めた。ピーク時は1日500本を出荷する。上野さんは「今年は梅雨が長引き出穂が遅く、サイズも小さめだが、需要はあるので夏場の収入源として助かっている」と調製作業を進めた。
JAで花き販売を担当する岩下将久郎さんは「例年より5日ほど出荷が遅れたが品質は良好。みずみずしい白銀色は市場でも好評。全体的には2L中心に出荷出来ている」と話した。
早生品種は盆過ぎに出荷量も減るが、アレンジ用として8月下旬まで出荷。晩生品種は9月から出荷する。