JA熊本うき柑橘(かんきつ)選果場(宇城市三角町)で9月上旬、県統一ブランドの極早生ミカン「肥のあかり」の選果が始まった。13日の初売りに向けて、約30トンを選果した。直前に台風10号が接近したが被害は最小限にとどまり、生産者らは「奇跡のミカン」と呼び、出荷を祝った。
「肥のあかり」は、着色や収穫の時期が早い極早生系の品種。2024年産はやや小ぶりだが高糖度に仕上がった。9月下旬まで出荷数量550トンの出荷を計画する。
「肥のあかり」を皮切りに始まる24年産のロングリレー出荷に向けたかんきつ出発式には部会役員や運送業者、資材業者、JA関係者ら80人が出席した。
髙濱義孝部会長は「台風10号の接近では、過去の壊滅的な被害が頭をよぎったが、奇跡的に被害が軽微に抑えられた。この『奇跡のミカン』の出荷を祝いたい」と述べた。
24年産かんきつは、10月末まで極早生、11月から早生、12月から「デコポン」と、25年5月末まで品質重視のリレー出荷が続く。総出荷量7265トン、販売金額約24億1000万円を計画する。