JAくま管内で栗の出荷が最盛期を迎えている。JA下球磨選果場(人吉市)では連日、約10~15トンが持ち込まれる。品種別では「筑波」「利平」「銀寄」で10月中旬まで出荷が続く。
管内では生産者1000戸が6610ヘクタールで栽培し、総出荷量450トンを目指す。
出荷は8月中旬から始まった。干ばつによる品質低下や出荷量の減少が心配されたが、現在は平年並みに回復している。品質・収量は良好でサイズは2Lが中心だ。
JA果樹研究会栗専門部会は、腐敗果・未熟果などの除去を目的とした家庭での水選別処理の徹底や独自の階級基準・品質基準の評価を設け、品質向上と「球磨栗」のブランド力強化を図っている。
担当者は「品質だけでなく、朝晩の気温差で風味豊かで甘みのある美味しい栗が出荷できている」と話す。