JA熊本市園芸部会北部支部では10月上旬、2024年産秋季大玉スイカの出荷を始めた。近年の安定した価格形成に比例し、出荷も10、11月で400トン(前年比135%)を見込む。
品種は「羅皇」。24日時点でJA北部選果場に20トンが出そろい、首都圏中心に中国地方まで出荷する。
消費形態もカット、ブロックなど多岐にわたる販売が展開され、全国の産地間リレーで通年出荷する。
24年産は昨年以上の高温が続き、例年よりも出荷が前進化している。出荷率や玉肥大には支障なく推移。8月末の台風被害も最小限でとどまった。
出荷前、JA担当者が農家と内容を確認して平準化した出荷の体制を整えている。今後、部会は11月から始まる来春に向けた準備期間に入る。
北東営農センター販売担当の尾方健係長は「消費は気温に大きく左右されるが、肥大性のある生産が需要に適している。年々、通常に生産・管理することが困難になっている状況下で期待を裏切らない販売に注力したい」と話した。