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大型自動ラック式倉庫「米夢(まいむ)」落成 JA阿蘇

2024.11.10
サインポール除幕式の様子

 JA阿蘇は8日、大型自動ラック式農業倉庫「米夢(まいむ)」の竣工(しゅんこう)祭と落成式を阿蘇市で行った。施設名は公募から選んだ。おいしい米を育てる夢を形にする思いを込めた。阿蘇産米のブランド力向上や生産拡大が期待される。

 敷地面積は8616平方メートル、延床面積は5121平方メートルの鉄骨造り平屋。総工費約20億円。約4900トン、約8万俵分の米を保管できる。

 同倉庫の稼働で、JA管内26カ所で稼働する米倉庫を集約する計画だ。生産者には品質維持や保管料・運賃の削減、JAにはフレコン集荷による労働力の低減が期待される。

 倉庫は自動ラック式を採用。集荷や出荷日ごとの管理が容易となる。管理の合理化でJAが進める特別栽培米(減化学肥料・減農薬栽培米)などが、実需者ニーズに応じて供給できるようになるなど、幅広い運用が可能となった。

 落成式には関係者ら約100人が参加した。原山寅雄組合長は「将来に向けてこの農業倉庫が基礎となる。農業の一層の発展、農家所得増加、持続可能な農業につながることに期待している」と語った。