JA菊池管内でショウガの収穫が最盛期を迎えている。JA生姜(しょうが)部会では30戸が、約4ヘクタールで栽培。今シーズンの出荷量は約60トンを見込む。同部会のショウガは全て契約販売で、青果の他、加工用や種ショウガとして出荷する。
菊池市でショウガや果樹を21年栽培する葛原慎也さん(45)は「高温対策として、昨年よりもかんすいチューブとスプリンクラーを増やし、管理作業を徹底した。例年に比べて小ぶりのようだが品質は良好。香りも良い」と収穫作業を進めた。
収獲したショウガはコンテナ(1コンテナ15キロ)でJAに持ち込まれ貯蔵される。洗いや箱詰めの手間が省け、農家の労力軽減にもなっている。11月中旬までに収穫を終え、1月下旬まで出荷する。
JA指導員の後藤真智さんは「近年の猛暑により、高温障害や病気の発生があった。栽培環境は厳しくなっているが、生産現場に寄り添った対策を行い、産地継続が出来るように生産者の意識や環境を整えていきたい」と話した。