JA阿蘇いちご部会は、2024年産の出荷最盛期を迎えた。阿蘇市のJA中部野菜センターではピーク時、約2500ケース(1ケース=2キロ)が持ち込まれ、選果作業が進む。九州各県や関東・関西へ6月中旬まで出荷する。
部会の作付け総面積約11ヘクタール。生産者は36戸。「恋みのり」「ゆうべに」「さがほのか」を栽培する。販売金額8億円、販売数量500トンを計画する。
本年度、育苗期からの施肥設計を見直し、病害対策や花芽分化時期の調整をしたことで病害を減らした。十分な日照と降雨で、順調な生育となった。
部会は独自アイテムなどで、有利販売につなげる計画。JAはロボットによる選果効率化の検証を進める。
江藤秀晃指導員は「阿蘇の強みを生かした早期収穫と大玉生産で、有利販売につなげて農家所得の向上に努めたい」と話す。