JA熊本うき管内の下東地区で、年末年始に向けた干し柿の出荷が最盛期を迎えた。高温による渋柿不足や秋の曇天による乾燥不足を乗り越え、生産者らは出荷に忙しい。出荷は2月下旬まで、総出荷量約8万パック(1パック6個入り)を目指す。
同地区豊野町は、屋根がけハウスで干し柿栽培が盛ん。生産量は県内一。晩秋から冬にかけて、だいだい色の干し柿がずらりと並ぶ姿は、里山を彩る風物詩となっている。2024年産は例年より出荷量が減る見込みだが、生産者は少しでも品質の良い干し柿を作ろうと、状態を見極めながら出荷に励む。
JA干し柿部会の田中博明部会長は「秋の高温や大雨など厳しい環境が続いた。部会として消費者に喜ばれる高品質な干し柿を出荷したい」と話す。