
JAあまくさ統合みかん選果場で8日、「ゆうばれ」の初選果があった。
「ゆうばれ」は県が開発したかんきつの新品種「熊本EC12」。職員が1玉ずつ糖度と酸度を光センサーで測定し、一定の基準をクリアしたものを箱詰めした。「ゆうばれ」は関東を中心に出荷され、同JAでは、本年度は約4トンの集荷を計画する。
同品種は露地栽培で年内に収穫できるため、同時期に出荷する加温栽培「デコポン」より生産コストがかからない。
また、屋根掛けや露地栽培のデコポンを生産する農家にとって収穫時期を分散し、繁忙期の労働力不足を抑制できることが期待できる。
柴田盛孝場長は「夏場の高温で生育が心配されたが、着色も良くゼリーのような食感で食味も良好に仕上がっている。年明けのかんきつ類の出荷が少ない中、安定的な出荷が見込める品種。栽培農家が増えることを期待したい」と話した。