
JA菊池ゴボウ部会は「菊池水田ごぼう」の冬ゴボウを継続して出荷中だ。播種(はしゅ)期の高温干ばつで遅れていた生育も回復し、香り良く品質は良好。日量2000~3000ケース(1ケース2キロ)を関東、関西、九州一円に出荷する。3月いっぱいまでに出荷量700トンを見込む。
生産者77戸が87ヘクタールで栽培。検査員による出荷時の検査を厳しくし、品質の統一に力を入れる。
上野洋一部会長は「天候には悩まされるが、寒さも程よく、甘みとうま味を増しておいしくなっている。2月は春ゴボウの管理作業も入るが、良い状態で春ゴボウにつないでいきたい」と話した。
米の減反政策の一つとして始まった冬ゴボウ栽培は、農家の収入確保のために本格的に導入された。JA販売担当の石原誓志郎さんは「2019年に地理的表示(GI)制度を取得し、部会員の意識も高まり品質も向上。市場での引き合いも強い。情報交換をしっかりして売り込んでいきたい」と意欲を燃やす。