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イチゴ台湾への輸出も本格化 JAかみましき

2025.03.04
台湾に向けて輸出されるイチゴを紹介する本田部会長

 JAかみましきイチゴ部会は2024年から、JA熊本経済連と熊本県が取り組む台湾へのイチゴ輸出プロジェクトに積極的に参画する。台湾への出荷は、残留農薬基準の違いが壁となっていたが、部会役員らが試験栽培を行い、基準をクリアした生産者6人が計5回・通算で約2200パックを輸出した。

 2月中旬、甲佐町のJA選果場で640パック(1パック250グラム)を台湾へ出荷した。

 今季は天候の影響で例年より1週間ほど生育の遅れが見られるが、品質は上々。本田博士部会長は「台湾へのイチゴの輸出は、厳しい基準があるが、それをクリアして出荷する部会員も増えてきた。今後はさらに出荷量を増やし、台湾へ熊本県産イチゴをPRしたい」と期待を示した。

 田原要一組合長は「台湾への輸出は基準が厳しい中、高品質で安定したイチゴを出荷するため努力する生産者や、県や経済連・各関係団体の支援があって実現できた。販路拡大を目指し、イチゴ以外の品目でも輸出に取り組みたい」と話した。

 営農部の河合慎也課長補佐は「残留農薬基準を守りながら総合的病害虫・雑草管理(IPM)の活用などで生産者と協議を重ねてきた。熊本空港からの輸出体制が拡大されるよう産地として力を入れ、生産者の所得向上につなげたい」と話る。