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社協と協力して高校生にみそ造り伝える JA鹿本

2025.03.08
加工を体験する調理科の生徒

 JA鹿本女性部鹿本町支部味噌(みそ)加工グループは、私立城北高校(山鹿市)調理科の生徒49人と「味噌加工体験交流会」を開いた。食品加工等を通じて、世代間交流と食育の推進・技術の継承を図ることが目的。市社会福祉協議会と協力して初めて開いた。

 会場となった市鹿本ふれあいセンターを利用する味噌加工グループの会員ら13人が参加した。グループの岩本加代子さん(76)が、昔ながらのみその造り方や特徴、作業工程を説明した。

 生徒は班に分かれ麦、米、大豆、塩で合わせみそ造りを体験した。会場には炊いた大豆の甘い香りが漂った。出来たみそは密閉容器に保管し、3カ月ほど熟成する。学校での調理実習で活用する。

 岩本さんは「一緒にみそを造れて楽しかった。これまでの文化を次の世代が新しい形にして、つないでいってほしい」と話した。

 生徒には手造りみそ使ったみそ汁を振る舞った。初めて体験した生徒は「こうじと混ぜるのが大変だったが、みそ汁でほっと一息つけた。完成したみそを大切に使って、いろいろな料理を作りたい」と話した。別の生徒は「岩本さんの言葉が印象に残っている。思いを担っていける調理師を目指したい」と話した。