
JA菊池イチゴ部会の食味を重視した「糖蜜使用のこだわりイチゴ」が、出荷ピークを迎えた。品種は「ひのしずく」。完全着色した30グラム以上の大玉だけを詰める。1箱21玉入りと24玉入りを中心に、日量平均500箱を出荷。こだわりを追求する生産者26戸が取り組む。
部会の井村裕二郎さん・智美さん夫婦は、合志市のハウスで午前3時から収穫を始める。真っ暗なハウスの中、ヘッドライトをつけ、イチゴの枝からちぎり、果実に触れないようにするなど慎重に作業する。
「食味も見た目も最高の状態で食べてもらうため、気温の低い早朝の収穫にこだわっている。ぜひ味わってほしい」と井村さん。
こだわりイチゴは、関東、関西の大手デパートの店舗で贈答用として並ぶ他、香港や台湾にも輸出する。3月下旬まで2万5000箱の出荷を見込む。
部会は「ひのしずく」「ゆうべに」「恋みのり」の3品種を取り扱い日量5000~6000パックを出荷。徐々に数量を伸ばし最盛期には日量約1万パックを見込む。