
JA菊池の「菊池水田ごぼう」で春ゴボウが出荷本番を迎えた。香りの良さと、柔らかさで春の人気商品になっている。6月下旬まで、700トンの出荷を見込む。春ゴボウ生産者は65戸で、栽培面積は59ヘクタール。
JAゴボウ部会の「菊池水田ごぼう」は、冬ゴボウから春ゴボウへと移行した。寒気が続き、例年より1週間ほど遅れて出荷が始まった。先陣を切って出荷を始めた川口晃範さん(44)は家族経営で4.8ヘクタール(春ゴボウ、冬ゴボウ2.4ヘクタールずつ)で栽培する。
3月下旬に出荷を始め、平均日量400キロ(200箱=1箱2キロ)を出荷する。5月に最盛期を迎え、日量600キロを予定する。
川口さんは「寒さが続き生育が遅れたが、3月に取り戻し出荷を始めた。生育も順調で寒暖差もあり、味も良い。天候を見ながらしっかり収獲していきたい」と話した。
水田から掘り出したゴボウは、日差しが強いと日焼けする。日光に当てないよう古毛布などをかけて持ち帰る。水洗い、選別をして1時間ほど水に浸しあくを抜く。その後水切り、袋詰め、箱詰めして集荷場に持ち込む。
営農部の石原誓志郎さんは「5月に最盛期を迎える。気温が上がると痛みやすいので、生産者の手早い作業と検査員による厳しい検査の連携で品質の統一化を図る」と話した。